単位ノルマと向き合う理学療法士の日常とは?プロが直面するリアルな課題と改善策
最近リハビリの単位ノルマが辛いと感じていませんか?他の職場ではどうなのかきになりませんか?
この記事では、リハビリの単位のノルマに関する施設間での違いや、ノルマに対する解決策を解説しています。
unwavering ptを運営している月太郎です。日々の経験の中から、皆様の悩みを解決するとともに、新たな人生の第一歩を踏み出せるよう転職サイトを紹介しています。
リハビリにおける単位のノルマは実際どうなの?
皆様もリハビリで単位のノルマは必ずといっていいほど課せられていると思います。この単位のノルマは私たちの業務効率を著明に低下させますよね。
皆様も共通であろう18単位のノルマについて以下に解説していきます。
基本的に18単位がノルマ
基本的には一日で18単位を取ることがノルマとなっています。
皆様も一日18単位はとれるようにしましょうとなっている所が多いとおもいます。中には22単位がノルマという職場もあるようです。
実際、18単位って結構きついですよね。単位を気にしなくていいよという職場は正直聞いたことがありません。
なぜ18単位がノルマの基準?
どこにいっても18単位。この18単位ってなんでノルマの基準なの?と思いませんか?実は理由があります。
一日18単位、1単位当たり20分で実施していれば、最低でも一日で18単位実施すると利益になるということです。
経営上の理由ですね。
18単位とるとどれだけ利益になるの?
上記では、最低一日で18単位とれば利益になるということですが、どのくらい利益になるのか解説していきます。
算定区分を脳血管Iとしましょう。1単位当たりの診療報酬は245点となります。月間で20日勤務したとすると一日18単位とることで月間で88万2000円となります。余裕でもらってる月給以上稼いでますよね。
時間から見ても、18単位とるには6時間必要で一日の、勤務時間が7.5から、8時間勤務であれば実現可能となるためです。
ノルマの上限値がある
リハビリのノルマでも上限値というものがあります。
結論。一週間の上限値は108単位です。108単位は、週5勤務であったら一日21.6単位を取ることになります。
一日24単位ってどうなの?
結論!確実に法律に引っかかります。一週間の上限である108単位も越えますね。
まず、24単位とるとすると、8時間勤務であれば移動時間やその他の業務の時間を0にすると実現可能です。この時点で監査に引っかかります。
一度皆様の職場のノルマはどうなっているのか考えてみましょう。実は、18単位というノルマは意外とホワイトなノルマっていうこともあります。
21単位ノルマはめちゃくちゃつらいです。むしろ心臓リハビリテーションの集団リハビリテーション以外でどうやって取るのか教えてもらいたいくらいです。
施設別でノルマは異なるの?
この記事を読んでくださっている方々は様々な施設で働いていると思います。
施設別でノルマの違いをまとめてみました。
以下に順番に解説していきます。
医療機関でのリハビリノルマ
医療機関でのリハビリノルマは、なんといっても一日18単位ですね。
中には21単位というところもあります。21単位取るには、患者さんの送迎がない、カンファレンス参加がないなど特別な状況でないと、なかなか難しいです。余裕で定時を超えます。
一日18単位ですと、患者さんにあてる時間が6時間で残りの2時間を、他の業務や移動時間にあてることができます。
地域包括ケア病棟でもノルマがある
理学療法士、作業療法士が実施するリハビリテーションが包括化されていますが、一日当たりのリハビリテーション実施単位数の最低基準が設けられているためノルマは変わらず存在します。
訪問看護ステーションでのリハビリノルマ
訪問リハビリテーションでは、単位数というよりも一日の訪問件数がノルマとなっています。
訪問リハビリテーションの場合は、事業所から訪問先の距離によっても変わります。
しかし、給料形態が歩合制のところが多く訪問件数が多ければ多いほどインセンティブをもらえるところが多いです。
介護施設でのリハビリノルマ
平均的には16単位というところが多いそうです。Xでツイートを見つけましたので紹介しておきます。
認知症短期集中リハビリの数などによって単位数変わること多いですが16単位程度が平均的です。
— たくあん 言語聴覚士 (@ochoko0000) June 20, 2021
急に食事評価頼まれることも多く、単位取らずにタダ働きもよくあります😅
認短が増えるまではPTのようなこともたくさんしてました😅
認短の営業とにかくたくさん頑張って仕事増やしてました😂
リハビリノルマがないところってある?
リハビリノルマがないところはあるのかと、疑問に思う方もいらっしゃると思います。
結論!職場によってないところもあります。医療機関ですと少ない印象ですが老健などではノルマのない所もあるようです。
リハビリノルマに対する生の声
実際現場で働いているかたのリハビリノルマにたいする生の声をXから紹介します。
復帰後からとんでもない業務量を課せられている
復帰してまだ1ヶ月も経ってないのに、すごい業務量で笑えんのよ。研修もしろ、スライドも作れ、管理職が休みの日は代わりに仕事しろ(手当なし)、リハビリ21単位…
— hrk (@panic_fa) December 6, 2023
いくらなんでもキツすぎる。金くれるならいいけども。
そらみんな辞めるで。
通常業務で21単位とるだけでも大変なのに、それに加えて管理業務、その他の業務が追加されるのは私でもどう処理していいのかわかりません。残業する他ないですね。
1日33単位取ることも
単位数とお時間が話題ですが経営がブラックな病院にいると1年目で最高1日で33単位までとることがありました
— ゆ (@youki58) May 25, 2020
リハビリってなにかよくわからなくなりますし誰も幸せじゃありません
普通は1日18単位以下なんですってね
ブラックな病院にいる方は1日24単位とかは疑問に思ってくださいね
33単位は、現実的でないですね。何よりも患者さんとためにもなりませんし、ノルマをこなしているセラピストが追い込まれてしまいます。かなりブラックですね。このようなノルマで働いている方は一刻も早く転職した方がいいです。
月太郎の施設では
私の職場では、基本的に18単位がノルマとなっています。大規模な病院なのでカンファレンスや委員会などがたくさんあります。その中で18単位をとるのは難渋します。また、学生担当をした際は現在の時代では定時に学生も終了させる時代になっています。そのため業務中にフィードバックの時間を設ける他ありません。
部内の働き方改革でカンファレンスがもし40分参加であればノルマは16単位、学生担当している職員はノルマ16単位という形を取るようになりました。
結果、とても働きやすい環境となっています。
リハビリで単位のノルマが引き起こす弊害
リハビリで単位のノルマを気にしすぎると様々な弊害が産まれます。それは、身体を壊したり、法に触れることになったりとあります。以下に解説していきます。
オーバーワーク
まずは、オーバーワークです。一日24単位のノルマやカンファレンスや学生指導をしていてもノルマが変わらない場合は通常の業務よりオーバーワークになります。常に時間に追われるため単位を稼がなくては、早く回さなくてはという考えが強くなります。これは、患者さんにとってとてもリスクです。そして、セラピストのあなたの心身も壊しかねません。今一度見直す必要があります。
水増し請求
水増し請求、これは絶対にやってはいけない事です。完全に法律違反になります。何よりも患者さんへの不利益が大きいです。水増し請求とは、たとえば、15分しか実施していないのに1単位を取るなど水増しして請求している事を指します。
水増し請求するくらいであれば、そのような過剰な業務量がないところに転職するか、働き方改革を起こしたほうがいいです。
リハビリの単位の水増し請求はNG
上記でもありましたが、リハビリの単位を水増し請求する事で訴えられた人もいます。リハビリの単位の水増しは詐欺罪になります。具体的には以下の通りです。
- 法的責任
- 罰金や賠償
- 免許の取り消しまたは停止
- 信用失墜
- 監査や調査
それぞれ順番に解説していきます。
法的責任
医療提供者は詐欺の疑いで訴えられる可能性があります。これには刑事訴訟だけでなく、民事訴訟も含まれることがあります。
罰金や賠償
詐欺行為が認められた場合、法的に罰金が科せられたり、不正に得た金額を返還するよう命じられたりする可能性があります。さらに、損害賠償の支払いを求められることもあります。
免許の取り消しまたは停止
医療提供者は、詐欺行為が原因で医療免許を取り消されたり、一時的に停止されたりする可能性があります。これにより、医療業界での将来の職業生活に重大な影響を及ぼすことがあります。
信用失墜
法的な結果に加え、詐欺行為に関与した医療提供者の評判は大きく損なわれます。これにより、患者からの信頼を失い、業界内での信用が低下する可能性があります。
監査や調査
不正が疑われると、関連する医療機関は政府や保険会社による監査や調査の対象となることがあります。これは、他の合法的な請求までもが疑われる原因となり、業務に大きな支障をきたす可能性があります。
医療サービスの提供者には、常に透明性と正直さが求められます。リハビリの単位を含むあらゆるサービスの請求においては、正確さが重要です。法律を守り、患者に対して倫理的なサービスを提供することが、医療提供者にとって最優先事項であるべきです。
こんなリスクを犯して単位をとってもリスクだけしかありません。給料も上がりません。転職をおすすめします。
リハビリでの単位ノルマが辛い時の解決策
リハビリでの単位のノルマが辛すぎてどうしたらいいか路頭に迷う人が多いと思います。
このままであり続ける事は本当にいい事なのでしょうか?
以下に解決策を解説していきます。
管理者に相談
まず、管理者に対して現場の業務オーバーワーク、心身が疲労している事を伝えましょう。あなたが辛いと思っていたら他のスタッフも間違いなく辛いと思っていると思いますのでみんなで相談しに行くと効果的です。
違法の請求をするほどであれば告知
違法の請求をするほどのノルマで、しかも管理者に改革を進めても取り入ってもらえない場合もあります。その際は、匿名で告知することも手段の一つです。
転職
長年やり続けていた事というのは大きな革命が起きない限りなかなか変わらない事が現状です。
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まとめ
最後まで読んでくださりありがとうごさいます。リハビリの単位のノルマについて自分の職場とまずは比較してみてください。
意外とホワイトだったとか、やっぱりブラックだと思った方がいらっしゃると思います。
この記事に辿り着いた時点でおそらく単位ノルマに皆様苦しんでおられると思います。
一番のおすすめ解決策は転職です。新しく改革をしていくよりも、最初からホワイトに出来上がっている職場に入った方が確実に近道です。
転職を成功させるコツを解説しています。今の単位ノルマ地獄をこなしていても何もメリットがありません。解決策として以下の記事を参考にしてください。
あなたの悩み解決は俺に任せろ!月太郎でした!
コメント
コメント一覧 (2件)
職場によってノルマは様々ですよね。
先日も不正請求のニュースがありましたし、管理職としてスタッフが働きやすい単位数で調整できるよう気をつけたいものです。
リガサポさん
コメントありがとうございます。
リガサポさんみたいな管理職の方であれば、職員さんは安心ですね。