理学療法士の残業事情!あなたの残業は本当に大丈夫?解決策は?

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理学療法士の残業事情!あなたの残業は本当に大丈夫?解決策は?

理学療法士の残業にはそれぞれ事情があります。定時に退勤している人はかなり少ない印象にあります。私の職場でもほぼ90%以上のセラピストが残業しています。

理学療法士の残業はなんでこんなに多いんだろうか?どうしたら残業せずにいられるのか?他の職場で残業が少なかったり、きちんと残業代が支払われる場所はないか?と疑問がある方がこの記事を読んでくださっていると思います。

この記事では、そのようなあなたの悩みを解決していきますので是非最後まで読んでみてください。

unwavering ptを運営している月太郎です。日々の経験の中から、皆様の悩みを解決するとともに、新たな人生の第一歩を踏み出せるよう転職サイトを紹介しています。

目次

理学療法士の残業の平均時間はどのくらい?

理学療法士の残業の平均時間はどのくらい?
理学療法士の残業の平均時間はどのくらい?

まず、皆様の残業時間と他の理学療法士の残業時間を比較してみましょう。その後に、他職種との残業時間の比較もしてみます。

比較の結果、以下の表のようになりました。表から読み取れる要点を解説していきます。

スクロールできます
職種/規模別残業時間規模10人以上規模1000人以上
看護師6時間8時間
診療放射線技師9時間13時間
臨床検査技師13時間14時間
理学療法士、作業療法士他5時間9時間

厚生労働省:令和4年度賃金構造基本統計調査よりデータを参考にしてます。

  • 規模が10人以上の場合平均残業時間5時間
  • 規模が1000人以上の場合平均残業時間9時間
  • 理学療法士の残業は他職種に比べると少ない

上記のような要点があります。規模の大きい病院などではカンファレンスや書類業務、人員の入れ替わりが激しいため新人指導などで残業になるケースが多いです。

また理学療法士は他職種と比較すると残業時間が低い傾向にありました。これはあくまでも平均値なので、ご自身の職場はどうなのかをこのデータとまず照らし合わせてみましょう。

そもそも残業ってなに?

そもそも残業ってなに?
そもそも残業ってなに?

理学療法士の残業についてこれから詳しく解説していきますが、まずは残業の定義についての理解から始めていきましょう。

残業とは、1日8時間以上、1週間40時間を超えた労働と定義されています。労働時間を超えると残業代を支給しなくてはいけないと決まっています。

実は、残業にはリミットがあります月45時間・年360時間となっています。これ以上は労働基準法に反することになってしまいます。あなたの職場はどうでしょうか?確認してみましょう。

さらに残業は1分単位で取れます。残業代は1分単位で支払われます。15分単位で管理して14分未満は切り捨てということはできません。結構15分単位で管理されている職場は多いと思います。法律上は1分単位で取れます。

理学療法士、残業を断ったらどうなる?

理学療法士、残業を断ったらどうなる?
理学療法士、残業を断ったらどうなる?

残業がたくさんありすぎて「もうダメだ。断ろう」と思ったことはありませんか?残業を断る際に注意点があります。これから解説する注意点をまず確認して断りましょう。

注意点とは、会社側が必要な手続きを踏んだ上で、あなたに業務上必要な残業を頼んだとして正当な理由なく拒否した場合は雇用契約上の義務を果たしていないと判断されて懲戒処分となる可能性があります。

しかし、その残業があまりにも多すぎる場合はブラックな会社のニオイがプンプンします。

懲戒処分とかリスク多すぎますよね。

わたしも気をつけないとと思いました。(結構残業断ってます)

意外と多く支払われる残業代

意外と多く支払われる残業代
意外と多く支払われる残業代

残業代はきちんと支払ってさえすれば意外と多くもらえるんです。

残業代は1時間あたりの賃金の25%増で支払われます。計算は1時間あたりの賃金(時給)×1.25(割増率)×残業時間で算出できます。

賃金の25%増で支給されるので残業時間1時間でもかなりの金額になる。

ここで大切になるのは基本給が高いかが大きな残業代の分かれ道となります。基本給が安い、昇給率が悪い場合はその職場でずっと残業するメリットはかなり低いです。

理学療法士の残業のリアルは?

理学療法士の残業のリアルは?
理学療法士の残業のリアルは?

実際に残業している理学療法士のリアルについて紹介していきます。

私の場合ですと現在大型急性期病院に勤務していますが基本給が25万円。時給は基本給÷月の労働日数÷1日の所定労働時間となるため、(250000÷20÷8)=1562円。

1時間の残業で、1562×1.25=1952円となります。この時点で結構大きいですよね?もし仮に毎日1時間残業したとしたら1952×20=39040円です。これがもしサービス残業にされたら話になりませんよね。自分の職場の残業代について一度しっかり算出してみましょう。

理学療法士の残業となる原因は?

理学療法士の残業となる原因は?
理学療法士の残業となる原因は?

これまで一般的な残業について解説してきました。ここからは理学療法士としての残業の本題に入ります。

理学療法士の残業となる原因は以下の通りになります。

  • 仕事の処理が遅い
  • 持ち患者人数が多すぎる
  • 目標単位数が18単位を超える
  • ボリュームの多いカルテ記載
  • 書類作成業務
  • カンファレンスの参加
  • 業務後の勉強会の参加
  • 上司からのフィードバック、あるいは部下へのフィードバック

それぞれ順番に解説していきます。

仕事の処理が遅い

仕事の処理が遅いことにも原因があります。患者の状態をカルテから情報収集するのに時間がかかる事や患者さんの問題点を定める事ができず、行き当たりばったりの治療をしてしまい、無駄な事をしている可能性があります。

この2つの処理が早くなれば格段に臨床業務がスムーズになりますし理学療法の結果も出ます。

カルテも問題点も多く情報を取ればいいという事はありません。要点を理解した上で必要な分ピックアップすることが非常に重要です。

多すぎる情報は、時には人を混乱させます。

持ち患者人数が多すぎる

持ち患者人数が多ければ多いほど臨床業務は大変です。とくにその中にも重症度の高い患者さんや、多くの訓練量が必要な患者さんがいます。

わたしは、繁忙期の際は毎回30人以上担当し、同時に重症度の高い患者さんをたくさん担当していました。

正直とてもしんどかったです。

目標単位数が18単位を超える

どの病院も基本的には18単位がノルマなところが多いです。中には、18単位以上を取る事をノルマとしているところもたくさんあります。

実際に18単位を取ると1単位あたり20分なので18単位だと合計6時間なので移動時間など考えると定時に業務が終わる事はギリギリのラインですね。

そのため18単位以上となるとその時点で残業確定となります。

現在は、1セラピストで複数人の理学療法は集団リハビリテーションを除いて認められていないので18単位以上のノルマは相当大変です。

ボリュームの多いカルテ記載

残業の原因の一つがカルテ記載に時間がかかることです。カルテは多く書けばしっかり書いているという風習がまだまだあります。

カルテ記載の1番の意味はリハビリテーションスタッフを始め医師、看護師もその記載を見て患者さんに対してメリットのある内容を書くべきです。たとえば

  • どこまで動けるか。
  • このくらい動くと血圧低下、SpO2低下、嘔気などが生じるなど

カルテ記載をよりコンパクトに意味のあるものへ変えていきましょう。

書類作成業務

書類作成業務には、実施計画書、総合実施計画書、転院サマリーなどがあります。この作業も1日18単位でさえギリギリラインなので残業することになってしまいます。

カンファレンス参加

カンファレンスは他職種と情報共有する上で必要不可欠。中には1時間以上かかるカンファレンスもある。

特に病院勤務であるとカンファレンスが多い傾向にあります。

業務後勉強会の参加

業務が終了した後に部内勉強会を開催している施設を多く見ます。基本全員が業務が終わった後と考えると17時を大きく超えます。勉強会の時間は施設によって異なるが相当の残業になる。勉強会なのでもしかするとその時間はサービス残業かも。

また、勉強会の資料作りも家に持ち帰って作成するところが多いです。

上司からのフィードバック、あるいは部下へのフィードバック

新人のうちは上司からのフィードバックを受けます。上司の特徴によってですが、2時間ほどかけてフィードバックがかかることもあります。上司は残業をつけられるが部下はつけられないというところもあったりします。

中堅になると新人へのフィードバックが始まります。日々の臨床での新人サポートに加えて業務後のフィードバック。理学療法士は業務後もやる事満載ですね。

理学療法士の残業問題。解決策は?

これまで多すぎる理学療法士の残業について解説してきました。これからは、残業をどうしたら少なくできるかという視点で解説していきます。

解決策は以下の通りです。

  • 優秀な先輩の真似をする
  • 就労時間前労働をする
  • 協力体制を築く
  • 労働基準監督署に相談する
  • 転職

それぞれ順番に解説していきます。

優秀な先輩の真似をする

優秀な先輩は大体情報処理速度が早かったり、患者さんの問題点も厳選しているため短時間で結果を出しています。他職種との情報共有も早い。理想とする先輩を見つけて真似からはじめてみよう。

就労時間前労働をする

就労時間前に労働すると圧倒的に時間の節約になる。うまく利用すれば残業なしで帰れるかも。

協力体制を築く

中堅理学療法士を迎えるといろんな業務が増える。全部抱えながら、リハビリテーション業務も皆と同じボリュームだと限界にる。頼れるチームメイトに協力してもらおう。

このようなケースではチームメイトに協力してもらいましょう。

労働基準監督署に相談する

どうしても無駄な業務がありすぎていて、しかも働き方改革で相談しているにも関わらず変わらない場合は労働基準監督暑に相談することも一つの手段。

転職

残業の多い組織の残業を残業の少ない組織にする事は時間がかかります。あるいは不可能な事も。

そういう時は転職をする事で解決できます。

そんな簡単に転職なんてできるの?

転職サイト(エージェント)を利用する事で希望条件を伝えることで担当者がしっかりと厳選して求人を紹介してくれます。

詳しくは以下にリンクを貼っておきますので参考にしてください。

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理学療法士で残業が少ない職場って本当にあるの?

理学療法士で残業が少ない職場って本当にあるの?
理学療法士で残業が少ない職場って本当にあるの?

理学療法士で残業のある職場はたくさんある事が分かりました。では逆に残業の少ない職場はあるのでしょうか?

残業の少ない職場の特徴は以下の通りです。

  • 通所リハビリテーションは残業がすくない
  • 書類業務作業時間が確保されている
  • 会議や部内勉強会などが業務時間内におこなわれる
  • パートや時短勤務者は残業が少ない傾向

それぞれ順番に解説していきます。

通所リハビリテーションは残業がすくない

利用者さんが帰宅する時間が早くリハビリテーション業務が早く終わる分、書類作成の時間に当てられる。

書類業務作業時間が確保されている

日々の臨床業務の時間は臨床業務の時間、書類作成やカルテ記載も別に時間を確保されている病院や施設がある。

会議や部内勉強会などが業務時間内におこなわれる

業務は業務とメリハリがついていて勉強会なども業務中に実施している病院、施設がある。場所によっては、勉強会は自己研鑽として業務の中にあてないところもあります。

パートや時短勤務者は残業が少ない傾向パートタイムや時短勤務者は育児などの特別な理由があります。

私の病院では、業務負担を軽減させるように対応している。例えば、患者数を減らす。目標単位数を減らす。カンファレンスは参加しなくてよいなどがあります。

理学療法士の残業が多い施設の特徴

理学療法士の残業が多い施設の特徴
理学療法士の残業が多い施設の特徴

理学療法士の残業が多い施設の特徴について以下のツイートでいい事を書いていたので紹介します。

ツイートにあるように普段の業務が忙しい中、いつやる?と思います。残業しないとまず無理です。残業代が出るのであればいいですが残業代がでないサービス残業や、自宅へ持ち帰ってやるケースもあるのでライフワークバランスは破綻する恐れがあります。

理学療法士の残業を少なくしたい!業務改善できる?

理学療法士の残業を少なくしたい!業務改善できる?
理学療法士の残業を少なくしたい!業務改善できる?

理学療法士の残業を少なくするためにはどうしたら良いか?業務改善できるのか?と心配な人はたくさんいますよね。業務改善方法は以下の通りとなっています。

  • 患者の重症度、人数をコントロール
  • カルテ記載や書類作成はテンプレートをうまく活用
  • 絶対に定時に帰るという意識をもつ

それぞれ順番に解説していきます。

患者の重症度、人数をコントロール

患者の割り振り担当がわかりやすいように時間のかかる患者さんを何人担当しているか印をつけておく。重症度の高い患者さんはバランス良く割り振る。この管理がしっかりできていないと業務バランスが偏ります。

カルテ記載や書類作成はテンプレートをうまく活用

カルテ記載を簡略化してテンプレートを作成する事や実施計画書もテンプレートを活用すると効率が良いです。テンプレートは本当に便利です。是非活用してみましょう。

絶対に定時に帰るという意識をもつ

例えば5時に絶対帰らなくてはいけない予定がある場合、5時に業務が終わりますよね?結論!絶対に定時に帰るという意識が強い時は1分1秒無駄なく行動できます。皆様も働いていて一度は経験あると思います。

理学療法士で残業するメリット、デメリット

理学療法士で残業するメリット、デメリット
理学療法士で残業するメリット、デメリット

理学療法士で残業をするメリットやデメリットがあります。以下にそれぞれ順番に解説していきます。

理学療法士で残業するメリット

理学療法士で残業するメリットは以下の通りです。

  • 余裕をもって業務できる
  • 残業代で給料が上がる
  • 定時業務中ではなかなか先輩に相談する時間がないが業務後であれば相談しやすい

それぞれ順番に解説していきます。

余裕をもって業務できる

わたしは定時に終わらせるために1分1秒無駄にせず動き回っていました。これは慣れればできるようになりますがとても大変でした。

たまに残業する日は時間を気にすることなく余裕が生まれました。かなりストレス減でした。

残業代で給料が上がる

残業代は、ある程度基本給が高い人であればかなりの額になります。チリも積もれば山となると言われるように残業代もコツコツ貯める事で多大な貯蓄が可能となります。

定時業務中ではなかなか先輩に相談する時間がないが業務後であれば相談しやすい

わたしは、定時ピッタリに必ず帰っていました。その時は、チームスタッフや他のスタッフとのコミュニケーションをとる事が少なかったのでチームの状況やスタッフが困っている事をなかなか読み取る事ができていませんでした。残業をした時は、部下から治療の相談がくる事で、翌日から対応できるようになるなどメリットがありました。

理学療法士で残業するデメリット

理学療法士で残業するデメリットは以下の通りです。

  • ライフワークバランスが保てない
  • 心身の疲労が蓄積する
  • サービス残業だとすると時間と労力の無駄になる

それぞれ順番に解説していきます。

ライフワークバランスが保てない

残業をすると、自分の時間が仕事で削られます。特に子育て中ですと、残業をする事で一緒にいる時間が少なくなってしまいます。限られた貴重な時間がなくなってしまう事はわたしからしたら最大のデメリットでした。

心身の疲労が蓄積する

残業は、正直遊んでいるわけではないので疲労はどんどん蓄積していきます。最初は疲労の蓄積に気がつきませんが、毎日蓄積してきますのでいつか心身の疲労の限界がきます。で疲れ切っている人は、上記で紹介した残業を減らす方法が困難でしたら「転職」を早急に始めることをおすすめします。

サービス残業だとすると時間と労力の無駄になる

職場の中には、サービス残業満載という場所もあります。残業してお金をもらえるのであればまだ納得はいきます。残業してお金をもらえないのはありえないのでサービス残業が多い職場は早く転職した方がいいです。

理学療法士で固定残業代込みって何?

理学療法士で固定残業代込みって何?
理学療法士で固定残業代込みって何?

最後によく求人情報を見ると固定残業代込みって書いてあるところがありますよね?実際何の事なの?本当に大丈夫なの?と一度は疑ったことがあると思います。以下に解説していきます。

固定残業代とは

実際の残業時間に関わらず、一定時間分の時間外労働、休日労働、深夜労働に対して毎月決められた残業代が支払われる制度です。

例えば固定残業代が10時間だとしたら10時間分の時間外手当が支払われているが10時間を超える残業をしないと時間外手当がもらえません。

固定残業代に隠された罠

まずは、固定残業代に騙されるなです。ブラック企業の罠がある事があります。それは、固定残業代を含んだ給料が安い、固定残業時間が極端に長いなどの場合は要注意です。

まとめ

まとめ
まとめ

これまで、残業の基礎から理学療法士の残業に対する改善策などを解説してきました。最後におさらいしておきましょう。

  • なぜ自分は残業が多いのかを見つめ直す。
  • 残業が多い原因が分かったら、すぐに変えられるものなのかを考える
  • 上記改善策を試してみる
  • 転職活動をする。固定残業代にだまされないようにする。

この記事を読んでくださった皆様がより良い環境の元で働ける事を祈っています。

あなたの悩み解決は俺に任せろ!月太郎でした!

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この記事を書いた人

大型超急性期病院勤務の理学療法士(経験年数10年)の月太郎です。
このサイトは、中堅理学療法士向けに悩み解決と、おすすめの転職サイトを紹介しています。今回お会いできたことをきっかけに人生右肩上がりに変えていきましょう!

月太郎
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