理学療法士は休みが少ない?年間休日の目安と休める職場の選び方

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「理学療法士は休みが少ない」

「土日も出勤しているのに、給料まで高くない」

「年間休日105日だけど、このまま働き続けて大丈夫?」

このように悩んでいませんか?

結論からいうと、理学療法士だから必ず休みが少ないわけではありません。

休みの多さは、理学療法士という職種よりも、勤務先の休日制度・人員配置・365日リハビリ体制・半日勤務の有無によって大きく変わります。

私は大型急性期病院で10年以上勤務し、チームリーダーとして業務調整にも関わってきました。また、年間休日105日前後、月2回の土曜半日勤務がある働き方も経験しています。

半日勤務でも、通勤や準備を含めると一日がほぼ終わります。求人票の日数だけでは、本当に休める職場か判断できません。

この記事では、以下の内容を解説します。

  • 理学療法士の年間休日を考える基準
  • 年間休日105日・110日・120日の違い
  • 年間休日と有給休暇の違い
  • 理学療法士が休みの少なさを感じる理由
  • 休める職場を見分けるための確認項目
  • 休日を重視して転職するときの進め方

今の職場で休みが少ないと感じている人は、自分の労働条件と照らし合わせながら確認してください。

目次

理学療法士は休みが少ないとは限らない

理学療法士の休日数を示す信頼性の高い全国平均は確認できません。そのため「理学療法士の平均は年間110日」と断定せず、全産業の統計と自分の労働条件を比較する必要があります。

全産業の年間休日は労働者1人平均116.6日

厚生労働省の「令和7年就労条件総合調査」によると、2024年の年間休日総数は以下のとおりです。

  • 1企業平均:112.4日
  • 労働者1人平均:116.6日
  • 最も割合が高い年間休日数:120~129日

ただし、この調査は常用労働者30人以上の民営法人を対象としたもので、理学療法士だけの数字ではありません。

「社会全体と比較したとき、自分の休日数がどの位置にあるか」を考える基準として使いましょう。

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」

年間休日105日・110日・120日の違い

年間休日数によって、毎月休める日数や連休の取りやすさが変わります。

年間休日1か月あたりの目安働き方のイメージ
105日約8.8日週2日前後。祝日や長期休暇の余裕が少ない
110日約9.2日月9日前後。祝日出勤やシフト勤務もあり得る
116.6日約9.7日厚労省調査における労働者1人平均
120日以上月10日以上週2日+祝日相当の休みを確保しやすい

年間休日105日は、1日8時間勤務を前提とすると、週40時間に近い勤務日数になります。

違法と即断できる数字ではありませんが、祝日・夏季休暇・年末年始休暇の余裕が少なくなりやすい水準です。

年間休日120日以上なら休日日数には余裕があります。ただし、土日が休めるか、希望日に休めるか、有給休暇を取得できるかは別問題です。

私は土曜半日勤務が負担だった

私は、年間休日105日前後で、月に2回ほど土曜半日勤務がある働き方を経験しています。

半日勤務は勤務時間だけを見ると短いのですが、実際には次の時間も必要です。

  • 出勤準備
  • 往復の通勤
  • 患者さんの情報確認
  • カルテ記載
  • 予定外の申し送り

午前中だけの勤務でも、帰宅するころには午後になります。

「半日だから楽」とは限りません。完全な休日が分断されるため、疲労回復や家族との予定にも影響します。

年間休日と有給休暇は別に確認する

年間休日が多くても、有給休暇が使えなければ「休みやすい職場」とはいえません。求人票では年間休日、有給休暇、特別休暇を分けて確認しましょう。

年間休日は職場が定めた休日

年間休日とは、職場の就業規則や勤務表で、最初から労働義務がないと定められた日です。

主に次の休日が含まれます。

  • 毎週の公休
  • 職場が休日としている祝日
  • 年末年始休暇
  • 夏季休暇
  • 創立記念日などの法人休日

一方、有給休暇は職員ごとに付与され、申請して取得する休暇です。原則として年間休日とは別に考えます。

「有給は年5日しか取れない」は間違い

厚生労働省によると、6か月間継続勤務し、その期間の全労働日の8割以上を出勤した労働者には、原則として10日の年次有給休暇が付与されます。

また、年10日以上の有給休暇を付与される労働者に対して、使用者は年5日を確実に取得させる義務があります。

この「年5日」は取得できる上限ではありません。職場側が必ず取得させなければならない日数です。

「法律で決まっているから5日まで」と説明された場合は、制度を正しく理解できていない可能性があります。

出典:厚生労働省「年5日の年次有給休暇の確実な取得」

医療・福祉の有給取得率は68.4%

厚生労働省の2025年調査では、医療・福祉分野における有給休暇の平均付与日数は17.7日、平均取得日数は12.1日、取得率は68.4%でした。

これも理学療法士だけの数字ではありませんが、自分の職場と比較する参考になります。

「年間休日120日」と書かれていても、有給を年5日しか取れない職場と、年10日以上取れる職場では、実際の休日日数に大きな差が生まれます。

週休2日制と完全週休2日制は違う

「週休2日制」と書かれていても、毎週2日休めるとは限りません。

  • 週休2日制:週2日休める週がある制度
  • 完全週休2日制:毎週必ず2日の休日がある制度

さらに、完全週休2日制でも土日休みとは限りません。365日リハビリを実施する病院では、曜日に関係なく2日休むシフト制もあります。

求人票では「週休2日」という言葉だけでなく、年間休日数と休日の内訳まで確認してください。

理学療法士が休みを少ないと感じる5つの理由

年間休日の数字が同じでも、休み方によって負担感は変わります。理学療法士が「休めていない」と感じやすい職場には、いくつかの共通点があります。

365日リハビリで土日祝日も出勤する

急性期病院や回復期病院では、土日祝日もリハビリを提供する職場があります。

年間休日数が確保されていても、家族や友人と予定を合わせにくく、年末年始やゴールデンウィークも交代勤務になります。

シフト制そのものが悪いわけではありません。平日に休めるメリットもあります。

重要なのは、希望休・連休・年末年始勤務のルールが明確になっているかです。

急性期病院で勤務時間内に仕事を終える方法は、急性期病院の理学療法士が仕事を回す方法で詳しく解説しています。

土曜半日勤務で休日が分断される

クリニックや外来部門では、土曜日の午前中だけ出勤する勤務形態があります。

年間休日数だけを見ると大きな問題がないように見えても、実際の出勤回数は増えます。

半日勤務がある求人では、次の項目を確認しましょう。

  • 土曜勤務は月に何回あるか
  • 半日勤務の振替休日はあるか
  • 土曜午後に会議や勉強会がないか
  • 半日勤務を年間休日にどのように反映しているか

休日数と一緒に、年間の出勤日数も確認することが大切です。

人手不足で希望休や有給を申請しにくい

有給休暇制度があっても、欠勤者を補える人員がいなければ申請しにくくなります。

特に担当制が強い職場では「自分が休むと患者さんに迷惑がかかる」と考え、休暇を諦めてしまうことがあります。

しかし、職員が休んでも業務を継続できる体制を整えることは、個人だけの責任ではありません。

代診や担当変更の仕組み、情報共有の方法、急な欠勤時の対応を確認しましょう。

休日に勉強会や学会参加を求められる

年間休日が120日あっても、休日の勉強会や学会準備が続けば、実質的な休みは減ります。

確認したいのは、勉強会があるかどうかだけではありません。

  • 参加は任意か必須か
  • 開催は勤務時間内か時間外か
  • 休日参加の場合は勤務扱いになるか
  • 振替休日や手当があるか
  • 発表や運営を断れるか

勉強会への参加が自分の目標に合っているなら、休日を使う価値はあります。しかし、興味のない研修まで半強制的に参加する必要はありません。

参加を断る基準は、理学療法士が勉強会に行かないという選択で解説しています。

残業によって平日の休息時間まで削られる

休日日数だけでなく、仕事がある日の帰宅時間も重要です。

毎日残業が続けば、睡眠・家事・育児・趣味の時間が削られます。年間休日120日の職場でも、平日に回復できなければ疲労は蓄積します。

単位ノルマ、カルテ、カンファレンス、書類作成などで残業が続いている場合は、理学療法士の残業が多い原因と減らし方も確認してください。

リハビリ20単位のノルマがきつい職場の問題点も、休めない働き方と深く関係しています。

理学療法士の休日は職場の種類だけでは判断できない

病院、クリニック、介護施設、訪問看護では休日の取り方が異なります。ただし「この施設なら必ず土日休み」と決めつけず、勤務先ごとの実績を確認してください。

職場想定される休日の特徴特に確認したいこと
急性期・回復期病院365日体制やシフト制がある希望休、連休、年末年始勤務
外来・クリニック休診日に合わせて休む土曜半日勤務、祝日、長期休暇
デイサービス固定休を設けている場合がある土曜・祝日の営業、年末年始
入所系介護施設曜日を問わないシフト制もある月の公休数、最大連続勤務日数
訪問看護ステーション事業所ごとの差が大きい土日訪問、緊急対応、オンコール

施設形態は候補を絞る材料にはなりますが、最終判断の材料にはなりません。

同じ急性期病院でも、年間休日105日の職場と120日以上の職場があります。同じ訪問看護ステーションでも、土日休みの事業所と交代勤務の事業所があります。

必ず求人票・面接・労働条件通知書の3段階で確認しましょう。

休める職場を見分ける9つの確認項目

本当に休める職場を選ぶには、年間休日数だけでなく、休みの内訳と取得実績を確認する必要があります。「休みやすいですか」と質問するより、具体的な数字を聞くことが重要です。

  1. 年間休日は何日あるか
  2. 年間休日の内訳はどうなっているか
  3. 完全週休2日制か
  4. 土曜半日勤務は何回あるか
  5. リハビリ部門の有給取得日数は何日か
  6. 希望休は月に何日申請できるか
  7. 連休を取得した実績があるか
  8. 休日の研修や会議は勤務扱いになるか
  9. 急な欠勤を補う体制があるか

年間休日の内訳を確認する

年間休日120日と書かれていても、その内訳を確認してください。

面接では、次のように質問できます。

年間休日120日の内訳について、毎月の公休、祝日、夏季休暇、年末年始休暇の日数を教えていただけますか。

有給休暇の計画的付与日を含めた数字を案内している場合もあるため、有給休暇とは分けて聞きましょう。

有給取得率より取得日数を聞く

有給取得率だけでは、実際に何日休めるのか分からない場合があります。

次のように、部門単位の実績を確認してください。

リハビリテーション部門では、前年度に職員1人あたり何日ほど有給休暇を取得していますか。

病院全体の数字だけでなく、可能であればリハビリ部門の実績を聞くことがポイントです。

希望休と連休の実績を聞く

「希望休制度あり」と書かれていても、毎月何日申請できるかは職場によって異なります。

  • 希望休を申請できる日数
  • 土日の希望休が通る頻度
  • 3連休以上の取得実績
  • 年末年始の勤務回数
  • 子どもの行事や通院への対応

制度の有無より、実際に利用された実績を確認しましょう。

公的サイトでも勤務実態を確認する

厚生労働省の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」では、企業が公開している残業時間や有給休暇取得実績などを検索・比較できます。

すべての病院や施設が詳しい情報を公開しているわけではありませんが、応募先を調べる手段の一つとして利用できます。

今の職場で休みが少ないと感じたときの対処法

すぐに退職を決める必要はありません。まずは実際にどのくらい休めていないのかを数字にして、職場で改善できる問題と、転職しなければ変わらない問題を分けましょう。

直近3か月の勤務実態を記録する

次の項目を3か月分記録してください。

  • 公休の日数
  • 有給休暇の申請日数と取得日数
  • 土曜半日勤務の回数
  • 休日に参加した研修や会議の時間
  • 毎月の残業時間
  • 最大連続勤務日数
  • 希望休が通らなかった回数

「何となく休めない」という状態から、具体的な問題が見えるようになります。

上司には数字と改善案を一緒に伝える

チームリーダーとして業務調整に関わってきた経験上、「もっと休ませてほしい」だけでは勤務体制を変えにくいことがあります。

次のように、問題と改善案をセットで伝える方が話を進めやすくなります。

直近3か月で土曜半日勤務が6回あり、3連休を取得できていません。担当変更のルールを作り、月1回は連休を取得できる体制を相談したいです。

休日研修が月2回あります。必須研修を勤務時間内に移すか、交代参加に変更できないでしょうか。

感情だけでなく、勤務実績を使って相談することが大切です。

個人では変えられない問題もある

人員配置や年間休日数、365日体制、法人全体の就業規則は、個人の工夫だけでは変えられません。

相談しても改善されず、生活や体調に影響している場合は、ほかの職場と条件を比較して構いません。

「辞めたいけれど転職すべきか判断できない」という場合は、理学療法士を辞めたいと感じたときの判断基準も参考にしてください。

休日条件を優先して転職先を探す方法

転職活動では「休みが多い職場を希望します」だけでは条件が曖昧です。年間休日数・有給取得実績・希望休・研修の扱いまで具体的に伝えましょう。

最初に伝える希望条件の例は、次のとおりです。

年間休日120日以上、完全週休2日制を希望しています。リハビリ部門の有給取得日数、希望休、休日研修、残業時間も確認したいです。土日固定休にはこだわりませんが、月1回は連休を取得したいです。

休日条件を中心に相談するなら、第一候補はレバウェルリハビリ です。

求人票を見るだけで決めず、年間休日の内訳やリハビリ部門の勤務実態を確認してもらいましょう。

別の選択肢としてPT・OT・ST WORKER もあります。

担当者の連絡頻度や求人提案が自分に合わないと感じた場合は、無理に利用を続ける必要はありません。希望条件を最初に明確に伝えることが重要です。

両サービスの違いは、理学療法士におすすめの転職サイト2選で比較しています。

理学療法士の休みに関するよくある質問

年間休日数だけでは判断しにくい疑問について、現役理学療法士の経験と公的な制度を基準に回答します。

理学療法士の年間休日の平均は何日ですか?

理学療法士だけを対象とした信頼性の高い全国平均は確認できません。

参考として、厚生労働省の2025年調査では、全産業の労働者1人平均年間休日総数は116.6日です。

「理学療法士なら110日が普通」と決めつけず、個別の求人条件を比較してください。

年間休日105日は違法ですか?

年間休日105日という数字だけで、直ちに違法とは判断できません。

厚生労働省は、原則として1日8時間・週40時間以内、少なくとも毎週1日または4週間を通じて4日以上の休日を定めています。

変形労働時間制や1日の所定労働時間によっても判断が変わります。

出典:厚生労働省「労働時間・休日」

ただし、年間休日105日は長期休暇の余裕が少なくなりやすいため、有給取得日数や残業時間も含めて判断しましょう。

年間休日120日なら土日祝日に休めますか?

年間休日120日以上でも、土日祝日に休めるとは限りません。

365日リハビリを実施する病院では、土日祝日に出勤し、平日に休むシフト制があります。

家族と休みを合わせたい場合は、年間休日数に加えて土日の勤務回数を確認してください。

有給休暇は年5日しか使えないのでしょうか?

年5日は上限ではありません。

年10日以上の有給休暇が付与される労働者について、使用者が確実に取得させなければならない最低日数です。

有給休暇を何日取得できるかは、付与日数と職場の取得実績を確認してください。

休みが多いのは病院・クリニック・訪問看護のどれですか?

施設形態だけでは判断できません。

病院でも年間休日120日以上の職場があり、訪問看護でも土日や祝日に訪問する事業所があります。

施設の種類ではなく、年間休日、有給取得実績、土日勤務、希望休、休日研修の5項目を比較してください。

まとめ|理学療法士の休みは職場選びで変えられる

理学療法士だから休みが少ないのではなく、勤務先の休日制度と運用によって実際の休みやすさが変わります。

  • 全産業の労働者1人平均年間休日総数は116.6日
  • 年間休日105日は祝日や長期休暇の余裕が少ない
  • 年間休日120日でも土日休みとは限らない
  • 年間休日と有給休暇は別に確認する
  • 半日勤務が多いと完全な休日が減る
  • 休日研修や残業も休息時間を削る
  • 求人票では休日の内訳と取得実績を確認する

まずは直近3か月の公休、有給休暇、半日勤務、休日研修、残業時間を記録してください。

今の職場で改善できない場合は、退職を決める前にほかの求人と条件を比較しましょう。

休むことは甘えではありません。

理学療法士として長く働き続けるために、回復できる時間を確保することも大切な職場選びです。

この記事を書いた人

大型超急性期病院勤務の理学療法士(経験年数10年)の月太郎です。
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月太郎
このサイトは、中堅理学療法士向けに悩み解決と、おすすめの転職サイトを紹介しています。今回お会いできたことをきっかけに人生右肩上がりに変えていきましょう!

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