苦手な患者に精神を追い込まれてる理学療法士向け、完全解決法
理学療法士として働いていて苦手な患者さんに直面する事が多いと思います。その中で、現在進行形で悩んでいる方や、以前に直面して悩んだ方がいると思います。この記事では、そのような苦手な患者さんへの対応、対策を網羅的に解説しています。
unwavering ptを運営している月太郎です。日々の経験の中から、皆様の悩みを解決するとともに、第一歩を踏み出せるよう転職サイトを紹介しています。
苦手な患者「面倒な人」の性格の特徴
理学療法士としてのキャリアを通じて、様々な背景や性格を持つ患者さんに対応します。特に挑戦的なのは、一見「面倒な人」と感じられる患者さんです。これらの患者さんを理解し、適切に対応することは、治療成果を最大化する上で欠かせません。「面倒な患者さん」の特徴は以下の通りです。
- 自分の話しばかりする
- 自己中心的
- 頑固
- 自分の意見をあとになってから言う
- 気に入らない人を攻撃する
- ネガティブな発言ばかり
これらの特徴に対して順番に解説していきます。分かりやすいように一部対話形式にしています。
自分の話しばかりする
自分の話しが多すぎて何十分と話し続けてしまう患者さんがいます。なかなか理学療法を開始しようとしてもタイミングを逃す事が多いです。
太郎さんリハビリ行きましょうか。
今日は朝から採血でした。毎朝早くて眠いですね。わたしは朝は強い方で朝から散歩の会で毎日歩いていたんですよ・・・・10分後。では行きますか。
自己中心的
スケジュールが自分中心に動いている人がいます。スケジュール通りにいかないと臍を曲げてしまう人もいます。
太郎さんリハビリなのですが10時からでいいでしょうか。
朝は眠いから午後にして。お昼食べた後も眠いから14時30分にして。この時間以外は無理。
頑固
自分の考えを曲げる事のない患者さんもいます。それが患者さんにとって不利益の事であっても受け入れてくれない事があります。
太郎さん、今日は歩きの練習をしましょう。
手術したばかりなのにできるはずないだろ。
腸閉塞の予防にもなります。練習しておいた方が良いですよ。
だめだめ、手術した後は昔から安静って言われてるだろ?
自分の意見をあとから言う
最初は同意して理学療法をやってくださった翌日などに、本当はやりたくなかったなど、看護師へ伝えクレームとなる事があります。
太郎さんリハビリ担当の月太郎です。本日からリハビリ開始です。よろしいでしょうか。
ああ。リハビリね。行こうか。
翌日
看護師さん。昨日リハビリの人がきてね、本当はリハビリしたくなかったんだけど無理矢理やらされたからさ。あの人の担当変えて欲しいんだよね。
気に入らない人を攻撃する
気に入らないと思った人に対して攻撃的な人がいます。一度気に入らないとずっと根に持つ方が多いです。
なんなんだその態度!責任者呼んでこい責任者。
大変申し訳ありませんでした。次から気をつけます。
おまえじゃ話にならないんだよ!病院長呼べ。
ネガティブな発言ばかり
治療過程や他人に対して否定的な意見を頻繁に表明し、治療環境に悪影響を及ぼします。
太郎さん、とても良く歩けてます。
全然歩けてねぇよ。こんなんじゃダメだろ
筋力も上がってきていますし、歩きのバランスも良くなっていますよ。
どこがいいんだよ。全然良くねーよ。
対応の重要性
理学療法士は、これらの特徴を理解し、患者さん一人ひとりに合わせたアプローチを取ることが重要です。対応方法を変えることで、患者さんの協力を得やすくなり、治療成果につながります。
苦手な患者「面倒な人」への対処法
面倒と感じる患者さんに対する対処は、理学療法士のストレス管理と治療成果の両方に影響します。以下の対処法は、これらの患者さんとの関係を改善し、より良い治療環境を作り出すために役立ちます。
具体的な対処法
具体的な対処法は以下の通りです。
- 相手を褒めて満足させる
- 聞き流す
- 共感を避ける
- 暴力や暴言への対処
- どういうところが面倒なのか紙に書き出す
それぞれ順番に解説していきます。
相手を褒めて満足させる
小さな進歩や努力を認めることで、患者さんのモチベーションを高めます。
太郎さん!昨日よりもすごくいいですよ!特に足の蹴り出しの部分が良くなっています。この調子です。
そう?じゃもう少し頑張ってみようかな。
聞き流す
すべての否定的な発言に反応するのではなく、適切に聞き流し、ネガティブな雰囲気を作らないようにしていきましょう。
ネガティブな発言に反応しすぎるとネガティブ世界から抜け出せなくなります。
共感を避ける
不必要に患者さんのネガティブな意見に共感するのではなく、客観的な視点を保ちます。
前の担当者はマッサージしかしねぇんだよ。あんなん意味ないよな?
マッサージも筋肉の状態をいい状態にコンディションする方法ですよ。
何が面倒なのかを紙に書く
紙に書き出す事が重要です。どの部分が面倒なのか明らかにし客観視できるようになります。
暴力や暴言への対処
不適切な行動は直ちに上司や同僚に報告し、チームで対応策を検討します。
暴力や暴言は我慢する必要ありません。大きな事故になりかねません。
ポイント
これらの対処法を適用する際は、個々の患者さんの状況やニーズに応じて柔軟に対応することが重要です。一貫したポジティブな姿勢と、患者さん一人ひとりに寄り添う心遣いを持つことで、治療の質を高めることができます。
まずは患者さんのニーズを読み取ってみましょう!
苦手な患者「面倒な人」に好かれやすい人
理学療法士の中には、特定の患者さんから特に好かれる傾向があります。これらの理学療法士は、以下のような特徴を持っています。
- 話を聞いてくれる
- 構ってあげる
- 優しさ
順番に解説していきます。
話を聞いてくれる
患者の話に耳を傾け、共感を示すことで、信頼関係が築かれるが、話の長い世界から抜け出せないケースが多い。
傾聴しすぎて1単位まるまるかかったという後輩がいました。
構ってあげる
患者のニーズに応じて十分な時間を割いてしまい、本来理学療法をしないといけないところがお手伝いさんのようになってしまう。
よくあるのがコンビニですね。毎回コンビニに連れて行く事が日課になって理学療法が全くできないって事があります。
優しさ
女性セラピストに多いですが、過度に優しい対応をすることで、患者からの好意を得てしまい、過剰な依存を生んでしまう事があります。
しつこく付きまとわれたりするので要注意!
好かれることの利点とリスクがある
患者さんから好かれることは、治療の協力を得やすくする利点がありますが、一方で、適切な境界線を保つことの重要性を忘れてはなりません。過剰な依存は、治療プロセスに悪影響を及ぼす可能性があります。
なんでもリスクがつきものですね。嫌われすぎても良くありません。
苦手な患者に対して我慢しすぎない
苦手な患者さんに対して我慢のしすぎは、あなたの心身に良くありません。しっかりとした対策が必要です。具体的な対策は以下の通りです。
- 相談する
- 担当の変更
- 転職を検討
相談する
同僚や上司との相談を通じて、感じているストレスや困難について共有し、解決策を見つけます。
一人で抱えないようにしましょう。あなたはチームの一員です。みんな味方なのでみんなで解決しよう!
担当の変更
必要であれば、患者さんの担当を他のスタッフに変更してもらうことを検討します。
相談すると、担当変更をしようと言う意見が出ると思います。わたしは、毎回面倒な患者さん担当ですが、解説通りに対応した事で成し遂げてます。
転職を検討
長期的に職場環境や特定の患者層が自分に合わないと感じた場合、異なる領域や施設への転職も一つの選択肢です。
何回も言いますが、我慢だけはしすぎないようにしてください。様々な切り口があるのでお試しください。
転職は自分で開始するにはとても大変です。転職サイト(エージェント)を利用すると好条件求人や転職に関する完全サポートを無料で受けることができますのでおすすめです。
下記の記事では、転職を成功に導くおすすめの転職サイトを解説していますので是非ご覧ください。
苦手な患者さんへの対応必勝法
苦手な患者さんを苦手と思わないようにできる必勝法があります。それは、ラポール形成です。良く精神の勉強をするとこの言葉が出てきますよね。ラポール形成をする事で信頼関係を構築させます。
ラポール形成とは
ラポール形成とは、人との間に信頼や共感を築き、良好な関係を構築するプロセスのことです。
心理学やコミュニケーション学において重要な概念であり、カウンセリング、ビジネス、教育、医療など様々な分野で応用されています。
ラポール形成を通じて、相手との信頼関係を深め、コミュニケーションを円滑にすることができます。
ラポール形成には、以下のような具体的な方法があります。
- 共感を示す
- オープンな姿勢を取る
- アクティブリスニングをする
- 共通の関心事を見つける
- 肯定的なフィードバックを、与える
それぞれ順番に解説していきます。
共感を示す
相手の感情や意見に共感を示し、理解していることを伝えます。相手の立場に立って物事を考え、感情を共有することで、信頼関係が築かれます。
傷口が痛くて起きるのが辛いんだ
痛いですよね。辛いですよね。起きる前に痛みを和らげるために痛み止め使ってもらいましょうか。
オープンな姿勢を取る
非言語コミュニケーション(身体言語や表情など)を通じて、オープンで受け入れる姿勢を示します。相手が自分のことを話しやすいと感じるような環境を作ります。
言葉で示すのは難しいですが、例えば目線を合わせたり、柔らかい態度を取るなどですかね。
アクティブリスニングを実践する
話をじっくりと聞き、相手が言いたいことを理解しようとする姿勢を示します。質問をしたり、相手の言葉を要約してみせることで、関心を持っていることを伝えます。
今日はリハビリやりたくない
どうかなさいましたか?
やる気にならないんだよね。
やる気にならないのですね。たまにはそういう時もあります。では、今日は気晴らしに散歩でもどうですか?
散歩かぁ。じゃあ行くか。
共通の関心事を見つける
共通の趣味や関心事を見つけることで、相手との距離を縮めます。共通の話題があると、会話が弾みやすくなります。
最新の時事なども把握しておくといいです。
肯定的なフィードバックを与える
相手の言動を肯定的に評価し、ポジティブなフィードバックを与えます。これにより、相手は自分が価値を認められていると感じ、より開放的になります。
わたしが1番得意とする方法です!とにかく褒めて褒めまくるこれは極意ですね!
ラポール形成は、相手との関係を深めるための第一歩であり、効果的なコミュニケーションの基盤となります。相手に対する敬意と理解を持ち、これらの方法を適切に用いることで、より良い人間関係を築くことができます。
苦手な患者からのストレスで転職を考えた方がいい人
理学療法士として苦手な患者からのストレスで転職を考えた方がいいかどうかは、いくつかの要因によって異なります。早急な転職を考えた方がいい人の特徴は以下のようなものが挙げられます。
- 健康への影響
- 職務遂行能力の低下
- 対人関係の悪化
- 職場環境の改善が見込めない
- 仕事への情熱の消失
それぞれ順番に解説していきます。
健康への影響
ストレスが身体的または精神的健康に深刻な影響を及ぼしている場合。例えば、睡眠障害、過食または食欲不振、うつ症状、不安感が増大しているなど。
この症状が出ていたらかなり危険。マジで早急に対策しましょう。
職務遂行能力の低下
ストレスが仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼし、業務の質が低下している場合。例えば、集中力の低下、ミスの増加、業務への意欲の低下など。
患者へのミスに繋がる恐れがあるので要注意。
対人関係の悪化
患者だけでなく、同僚や上司との関係もストレスにより悪化している場合。
逃げ場がないので、どんどんストレスが溜まります。
上司とうまくいかないく悩んでいる方は下記の記事をご覧ください。
職場環境の改善が見込めない
職場での問題点に対して改善策を試みたものの、状況が改善されない場合や、職場の環境が自分に合わないと感じる場合。
改善されない場合は、一生そのストレスから抜け出せません。職場変えましょう。
今の職場がきついと感じる方は下記の記事をご覧ください。
仕事への情熱の喪失
もともと持っていた理学療法士としての情熱やモチベーションが失われ、仕事に対する興味や喜びを感じなくなった場合。
理学療法士になったジェラシーが喪失する事はもったいない。あなたに合ったキャリアプランを探す転職がおすすめ。
もしこれらの特徴のいくつかまたは全てに当てはまる場合は、転職を含めたキャリアの見直しを検討することをおすすめします。
理学療法士だって嫌いな患者さんはいる
理学療法士だって嫌いな患者さんはいます。特に毎日の介入なのでその時間が来るとストレスに感じ蓄積してきます。
自分を責める必要はありません。理学療法士だって人間なので苦手な人や嫌いな人はいます。
私は、患者さんによって様々な特徴の自分をあらかじめ用意しています。理由は様々な特徴の患者さんに適応するためです。全てありのままの自分を出すのではなくうまく使いこなしてみましょう。
どうしても患者さんが嫌いな場合
どうしても嫌いな患者さんっていますよね。私も現在進行形でいます。なかなかそれが理由で担当変更できない施設もありますよね。
私は嫌な事は早く済ませたいタイプなので早いうちにその患者さんのリハビリテーションをします。後回しにしては1日がかなり辛いです。
患者さんのリハ拒否がウザい
患者さんのリハ拒否がウザいと感じる人は多いと思います。まず何で拒否しているのか?を一度考えてみましょうか。中には全身状態不良の影響で本当に身体がダルいのかもしれません。
身体のダルさもなく単なる甘えである場合には、私は看護師さんやお医者さんを召喚します。1人で抱えずチームで抱えましょう。これもチーム医療です。
理学療法士の苦手な患者さんの対応Q&A
- 自己中心的な患者さんにどのように対応すれば良いですか?
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自己中心的な患者さんには、まず彼らの話を注意深く聞き、理解を示すことから始めます。その上で、治療目標に向けた協力の重要性を優しく、しかし明確に伝えることが効果的です。患者さんが自己のニーズを認識しつつ、治療過程における他者との協調の必要性を理解できるよう支援します。
- 頑固で治療提案に抵抗がある患者さんとどう向き合えばいいですか?
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頑固な患者さんには、治療の選択肢を提案する際に、彼らの意見や感情を積極的に取り入れることが大切です。選択肢の中から、患者さん自身に最も合った治療法を選んでいただくことで、彼らが治療過程により関与し、コミットメントを感じるよう促します。また、治療法の利点や期待される結果について具体的な情報を提供することで、彼らの理解と協力を得やすくなります。
- 治療に対して否定的な意見を繰り返す患者さんに、どのようにポジティブな影響を与えられますか?
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ネガティブな意見を持つ患者さんには、まず彼らの感じている不安や懸念を認め、正当化します。その上で、治療のポジティブな側面や、過去の成功例を共有することで、彼らの見方を変える機会を提供します。また、小さな成功を積極的に認め、その成果を患者さんと共に祝うことで、モチベーションの向上につなげることができます。
まとめ
理学療法士として苦手な患者さんへの対応は、日々の業務の中で大きなストレスの一つです。
上記で解説した通り対応方法はたくさんあります。しかし、対応法を実践しても効果がない場合や、自分自身が心身共に辛くなってしまった場合には我慢だけはしないでください。
転職も一つの視野に入れてもいいと思います。
また、自身の感情やストレスにも注意を払い、必要に応じて同僚や上司と相談することで、職業生活の質を維持することが重要です。
理学療法士としての成長と共に、苦手な患者さんへの対処能力も向上し、より多くの患者さんへの効果的な支援が可能になります。
最終的には、理学療法士と患者さん双方にとってポジティブな結果を生み出すための基盤を築くことができます。
あなたの悩み解決は俺に任せろ!月太郎でした!
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